簡単?「棒人間図解大全」
棒人間ならできそう?
人により分かりやすく、簡潔にものごとを伝えるために、何か参考になるような書籍はないだろうかと物色していたときに目に留まったのが、この本「棒人間図解大全」でした。
棒人間、〇を書いてそこにシュッシュッと線を付け足して書くことができるあれです。
これなら自分にも簡単に取り入れられそうだと。
そう、この時はまだそんな風に思っていました。
「棒人間図解大全」の概要
この本の内容は一言でいえば棒人間の書き方の説明に特化しています。
- 基本となる棒人間の書き方
- 漫画符号の使い方
- 動きの表現
- 感情の表現
- 棒人間+αの表現
- 棒人間の描き分け
- 遠近の表現
- 棒人間で漫画を書く
上記ののような流れで、少しずつ書く棒人間の複雑さがステップアップしていきます。
文字の分量は少な目で、図解が中心の内容です。
簡単? 2周してみて解ったことは
私はこの本を読み方を変えて2周しました。
1周目は全体像を把握することを意識しつつ、普通に。
ここまではわかったような気になっていました。
2周目は手を動かして自分でも棒人間を書きつつ読み進めていきました。
そう、手を動かしたことで見え方が大きく変わりました。
当たり前ですが著者の方は絵がバチクソに上手いのだということ。
もちろん棒人間自体はシンプルなので、書かれているものをそのまま真似るのであれば苦労はしません。
自分で書きたい形をいイメージしてゼロから書こうとしたときに難易度が跳ね上がります。
ここで気が付くわけです。
著者の知識や経験に基づく引き出しの多さに。
さらっと行われていることの裏にあるであろう多くの積み重ねに。
つまり、読む前に思っていたほどは簡単ではない。
読んで学んだことを実践し、自分にしみ込ませていく過程を経て使いこなせるようになっていくのだろうと感じました。
そもそも本書の内容は表現したい形が決まっているのが前提なところがあるので、 情報を整理してどういう形で表現するかといった前段階は守備範囲外というのもあります。
本書を読むことで図解・棒人間に関して確実に表現の幅は広がりました。
使いこなせるようになることを楽しみに、実践していきたいと思わされるそんな本でした。
目指せ、棒人間マスター。