ゼロからPython 入門書を読み比べ
初めの一歩は運次第
何かを学ぶにあたって最初に手に取る教材のアタリ・ハズレは重要です。
とはいえ、最初は情報が無い。 アタリを掴むことができるかどうかは運次第。
「友達に聞けばいい」
トモダチ?
「ネットのおすすめを見れば良い」
ハズレは回避できるかも。でも、自分にあうものかどうかまでは多分わからない。
ボッチが何かを始めようとするとどうしても運の要素が大きくなってしまいます。
今回、ふと思い立って Python を学んでみることにしました。
自分はなんだかんだで整理された情報を得るには書籍が手っ取り早いと思っています。
そんなわけで横浜市の電子図書館で借りることのできたPythonの入門書のすべて(5冊)を読んでみました。
今回読んだ書籍は次の5冊。
- スッキリわかるPython入門
- Python ゼロからはじめるプログラミング
- ゼロから学ぶPythonプログラミング Google Colaboratoryでらくらく導入
- 入門者のPython プログラムを作りながら基本を学ぶ
- スラスラ読めるPythonふりがなプログラミング 増補改訂版
読む前はどれを読んでも内容に大差はないだろうと思っていました。
しかし、実際に読んでみるとそれぞれに違いがあり、興味深いものがありました。
読み比べてみた結果
読み比べをするにあたって、重視したのは入門書として必要十分な内容であるかどうか。 特に次の3点について注目しつつ読み進めました。
- 言語仕様の基本的なところがしっかりと抑えられているか
- 説明のわかりやすさと読みやすさ
- 独自性
すべての本を読んだ結果、意外にも本によってかなりの違いがありました。
本ごとに著者の個性が垣間見られて面白かったです。
読んだ本、5冊をおすすめ順に並べてみます。
- Python ゼロからはじめるプログラミング
- スッキリわかるPython入門
- 入門者のPython プログラムを作りながら基本を学ぶ
- スラスラ読めるPythonふりがなプログラミング 増補改訂版
- ゼロから学ぶPythonプログラミング Google Colaboratoryでらくらく導入
一番のおすすめは「Python ゼロからはじめるプログラミング」。
頭一つ抜けている感じでした。
他の本では触れられていないことも多い「参照」についても丁寧に説明してあるのが良いと思いました。
「参照」周りはプログラム初心者がつまづきがちなポイントでもあるので、ここが省略されていないのは好印象。
各説明の順番なども違和感なくスムーズでわかりやすかったです。
自分が復習で読み返すならこの本を選びたいと思います。
断トツでお勧めしないのは「ゼロから学ぶPythonプログラミング Google Colaboratoryでらくらく導入」。
この本は説明の際の題材として高校から大学レベルの数学を扱っています。
数学に関する知識がある程度以上ないと、
Pythonを学ぶ以前に数学の部分で挫折してしまう可能性が高いのではないでしょうか。
ターゲットとしている読者層が謎です。
この本は「ゼロから学ぶ」とか「らくらく」といった言葉をタイトルにつけるべきではないと思いました。
まとめ
Pythonの入門書を5冊読み比べしてみた結果、 個人的におすすめな1冊は「Python ゼロからはじめるプログラミング」。
思っていたより、本によって内容のアタリ・ハズレが大きかったのが意外でした。
もし、時間がとれるなら複数冊読んでみるのもお勧めです。